The NOTE

Daily thinking memorandums about business.

コミットからアイデアが生まれる

ちょっと前の本ですが、いろいろ参考になりました。現場から学ぶ、統計分析から知見を得るなど、マーケティング的な話ももちろんですが、一番良かったのはコミットメントの点です。なんにせよ逆境の中でなんとかしなければいけないという信念がなければアイデアも浮かばないし、情報収集のアンテナも立ちません。

そういう意味で経営があまりうまくいっていない中、3ヵ年で作戦を立ててその条件の中で何か解決策をひねり出すということはコミットなしにできるものではないと改めて思いました。逃げ道のあるなしの話ではなく、社長と意見の相違はありながらも最終的には社長と合意して実行に移していくという過程は、本人のコミット力と社長との信頼関係なしにたどることはできなかったでしょう。

よくコミットするしないという話の時に、必ず目標を達成するという話や数年間はやり続けるという話と混同することがあるように感じますが、私はコミットというのは成果を出すことの代行であったり、いやいや何年もやるということではないと思います。むしろ上長との信頼の中で、事に全力で当たる。その中でこういった極めて大きな成果が出るような気がします。

 

www.amazon.co.jp

コンサルティングのフロー

久しぶりにロジカルなコンサルティングのような話を聞くことができた。ヘルスケアそのものの話よりも、コミュニケーションフレームワークや、調査・分析を踏まえたターゲティングなど、昔コンサルティングをやっていた頃のことを思い出しました。

基本的にはコンサルティングの流れは、フレームワークの提供、それに基づく調査・分析、戦略マップへの落とし込み、今回やる部分のアイデア出し・実施プラン策定、実施、評価・フィードバックという順番になるのですが、全部やるというよりも戦略マップまで落として後はご自分でという話が多い気がします。

将来自分でコンサルティング事務所をやるときに、どのようなビジョンでやるべきかを改めて考えさせられるセミナーでした(趣旨と全然関係ないけど・・・)

 

www.sendenkaigi.com

自信を持って売る

 

よいコピーをつくることと、売れるものをつくることは別。よくないものをコピーで売るなんて、やめたほうがいい

 

非常によくわかります。製品・サービス、提供価値がまずなければ意味がない。製品サービスが良いだけでは売れない、なので売る活動が必要になる。

自信を持っていないとダメだよね。

 

www.asahi.com

エンジニアという人種

BASEとビズリーチのCTOが講演するイベントに参加したのだが、腑に落ちたこと、わかったこと、いろいろあって非常に良かった。自分はビジネスを作る側にいたので、エンジニアが面白そうなことから開発しちゃったり、ビジネス無視で自分の我を通そうとしたり、そういうコミュニケーションをさんざんやってきたこともあり、エンジニア側、それをまとめるCTO側の考え方や苦労を知ることができて良かった。

面白かったのは、社長の要望はなんであれ仕方なく開発するが、社長以外のビジネス側からの要望はすんなりいかず、納得感や面白さを見せていかないと開発がスムーズにいかないというところ。

開発がスムーズにいくためにはカリスマ的要望主(=社長)が要望するか、ビジネス側の要望を受け止めて理解し、エンジニアを論理的・感情的に説得できる人が必要だということなんだろうなと感じた。

給料が毎月振り込まれて、課題や要望がきているのに開発したがらないってどんだけだよと思いつつ、それをまとめているCTOは苦労が多いなと思った次第。

 

展示会を見に行く

久しぶりに展示会に行ってきた。以前より売り込みが強まり、通路を歩いてると寄ってきて数秒は横を歩くという繁華街のキャッチ的なやり方も。しかも自社製品の紹介ではなく、「今日は何をお探しですか?」「もう見るブースは決まってますか?」など本当に飲み屋の客引きと変わらない状況。

なんとか断りながら進んで見たいブースについたが、そこのスタッフがいきなりアポを取ろうとする始末。何のために時間かけてビッグサイトまで来ていると思っているのか。質問したらそれはご訪問時に説明しますとか、展示会の意味がまったくない。

とにかく名刺、とにかくアポとまぁそれはそれでいいのかもしれないが、こんなことでは展示会に来る人が減ってしまうのではないかと心配せざるを得ない気持ちになった。

コンセプトを無視していいのか

何か事業を始めたとき、そのコンセプトはもちろん明確であるだろう。しかし、その実現にのみリソースを集中するのではなく、ちょっと横道に逸れたゴールに向かっていってしまうこともある。

事業にはその事業ジャンルで一般的なKPIが知られているので、コンセプトと関係なくてもそのKPIが気になってしまい、そちらに走ってしまうというようなことである。コンセプトを無視してそのKPIを誇ってしまうようではもはや事業とは言えないし、そんな事業が成功するイメージもわかない。

難しくても自分が立てたコンセプトを実現するために一生懸命努力をすることが大事なのではないだろうか。

事業は本当に成長しているのか

事業成長の話をするときに、やはり気にすべきはどれくらいサービスや製品が世の中に受け入れられたか、それが増えているかだと思う。売れ行きは同じだが、プライシングを変えたり、売り方を変えたりして売上を増やす施策は可能かもしれない。

しかしそれは本当の事業成長なのだろうか。同じ努力で多くのお金を得ることも大事ではあるが、それはレバレッジの話であり世の中への影響が増えたわけではない。そこを勘違いしてしまうと、とりあえず売上が上がっていれば成長していると誤解が生じて、本当は危機なのに見逃したりする可能性がある。

最近メディアの規模と広告単価という掛け算についてのコメントを見かけたが、まさにその通りだと思う。広告単価の最適化だけを重視し、メディア自体の規模や質の向上を怠ればそのうちしっぺ返しが来るのは明らかだと思った。