The NOTE

Daily thinking memorandums about business.

数値管理による弊害

業務オペレーションのポイントは、それぞれのオペレーションから人間の判断を取り除くことではなく、オペレーションを行う人間の判断力を工場させることにある

徹底した数値管理によって目標を定義された場合、スタッフはそれ以外のことを行う余地を与えられないので、何か起こったときにその場で適切な対応が取れなかったりする。すると突発的に重要なタスクが発生しても、数値目標達成のためそのタスクを行わない可能性が出てくる。すると、事業目標から落とし込んで各スタッフの数値目標を設定しても、他のところで事業にマイナスになることが起こってしまうという矛盾が生じることになる。

数値管理は目標設定、人事評価につながることも多いので、この矛盾を解決するのは難しいですな。

システム上で管理などしなくても、マネージャーも部下も会社の目標の達成に向けて努力するはずだと信頼できないのであれば、目標の落とし込み以前に、その会社は大きな問題を抱えていることになる。

結局は数値管理よりも、会社の目標をみんなで共有してそれに向かっていくのが良いということなんだろう。それを実現するのは大変ではあるが、安きに数値管理に流れるのはよくない。

 

www.amazon.co.jp